火を灯し、幹を育てる一年に

LIFEVISIONニュースレター「縁」vol.7 2026年2月号掲載

来宮神社(熱海)

2026年がスタートしました。
今年は丙午(ひのえうま)の年、情熱や行動力の火が高まる一年とされています。そんな年始にふさわしい場所として、私の大好きな来宮(きのみや)神社に、今年もご挨拶に行ってきました。
来宮神社は静岡県熱海市にある神社で、境内の奥には樹齢二千年を超える、本州一の長寿を誇る御神木があります。
初めて目にしたときの感動は今も鮮明で、その圧倒的な大きさと生命力に心打たれ、どこか現実離れした神秘的なエネルギーを全身で感じたことを覚えています。それ以来、この御神木は特別な存在となりスマホの待受画面に設定しています。

今年も御神木に手を合わせながら、この二千年ものあいだ、この場に立ち続けてきた木が、震災や戦火もくぐり抜け、いまも生かされていることの凄さと不思議さを感じました。
この木が見てきた二千年という時間は一体どんなものだったのだろう?大きな時間の流れの中で見れば、自分の人生は本当に儚く短くささやかです。
それでも自分という一人の存在も、この大きな流れの一部として託された命なのだと思うと、その限られた時間をどう使って生きるのか、何を大切に、何に情熱の火を灯していきたいのか、あらためてそんなことを静かに考える時間にもなりました。

自分の意思や努力も大切ですが、それ以上に、この御神木のように大きな自然の流れに身を委ね、味方につけながら生きていくことのほうが、ずっと自然で力強いのかもしれません。


そう思うと、ふっと肩の力が抜け、心の奥が少し軽くなるのを感じました。
お金のことも、人生そのものも、きっと同じです。限られた時間の中で、何を大切にし、どこに自分の火を灯していくのかを選び続けること。そして、目先の出来事に振り回されるのではなく、時間を味方につけて、じっくり幹を太らせ根を張っていく視点を持つこと。その両方があってはじめて、お金も人生も、太くしなやかな幹へと育っていくのではないでしょうか。

皆さまは、火の勢いが高まるこの一年に、どんな火を灯し、どんな木を育てていきたいでしょうか。
私自身も、この自然の流れの中で、自分の火を静かに灯しながら、幹を育てる一年にしていきたいと思います。